国籍を問わず人から愛される行動特性

国籍を問わず人から愛される行動特性momo

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大学を1年休学し、TARGETで16週間の留学、その後オーストラリアの専門学校でChild Careの資格取得を目指す。留学期間中にTOEIC公式スコア685点取得(160点向上)。
講師との交流も盛んに行い、授業内外でたっぷりと英語に浸かった。


国籍を問わず人から愛される行動特性

インタビュー会場へ向かう途中、すれ違う講師一人一人の名前を呼び、講師もまたそれに応じる。気づけば沢山の教室から彼女の名前を呼ぶ声が聞こえた。
彼女の行動を観察すると、相手の話を遮らずに自身の感情を伝える絶妙な間の取り方や、苦労した経験をも笑顔で語る器量が見えた。
これらの行動特性(コンピテンシー)から、彼女が国籍を問わず人から愛され、スピーキング能力が飛躍的に伸びた理由を読みとくことができるかもしれない。

将来はオーストラリアで働きたいと伺いましたが、何がきっかけだったんですか?

私は教育学部に所属していて、日本の幼稚園に研修に行ったりしていたんですが、2年前、大学の研修プログラムでオーストラリアの幼稚園でインターンできる機会があり、そこで見た教育制度に惹かれ、将来はこっち(オーストラリア)で働きたいと思いました。

私が行った日本の幼稚園では、クラスは年齢ごとに分かれていて、その日のカリキュラムが決まっていたんですが、オーストラリアでは年齢の違う子供たちが同じクラスで学び、6歳の子が3歳の子の面倒を見ていたり、自由度の高いカリキュラムも印象的でした。

そうなんですね。では、オーストラリアに直接行かず、二カ国留学(フィリピン、オーストラリア)を選ばれた理由はなぜでしょう?

オーストラリアだけを考えていたんですが、留学代理店のカウンセラーさんに、フィリピン留学を教えてもらい、大学の先生からも、「オーストラリア行くだけだともったいないから、資格を取った方が良い」と勧められ、(専門学校に必要な入学資格である)TOEICやIELTSをフィリピンで勉強し、オーストラリアで更に専門的な英語力を身につけようと思いました。

フィリピンには、IELTSやTOEIC等の専門コースがある、素晴らしい学校さんもありますが、なぜTARGETだったんですか?

(留学前は)ずっと英語環境が良いと思っていて、韓国系の学校に行こうと思っていましたが、カウンセラーさんに「同じ初級者同士で英語の生活を続けると、間違った英語を覚えちゃう可能性もあるし、ストレスが溜まるよ」と言われ、考え直しました。

(フィリピンに)来てから、確かにそれはあるなと思いました。

海外での生活はただでさえ生活面でのストレスが溜まりやすいですもんね。
カルチャーショックはうけましたか?

初めはもう、びっくりしました。(笑)
人がとにかく多くて、凄く話しかけて来るので、最初はとても怖かったです。
タクシーに乗ったときも、ニコニコしながら(運賃を)騙してくるドライバーがいて、英語も全然話せなかったので、「この人の話し信じて良いのかな?」って。

慣れるまでは大変ですよね(笑)けど、今ではレベルチェックテスト※1で学生間トップスコアを二ヶ月連続で取得するほど英語力が伸びましたが、どのような勉強をしていましたか?

実は、来て3日目で電子辞書が壊れちゃって、無料の辞書アプリを使ってたんですが、限界があって、先生に意味を直接聞くようにしました。そこから、一気にボキャブラリーが増えた気がしました。

あとは、先生たちとめっちゃ出かけたり、とにかく喋るようにしました。
日本にいた頃は英語を喋るのが怖かったんですが、先生が優しいので、なんでもない日常会話も毎日出来て、色んなフレーズを覚えられたりして、TOEICリスニングでも「あ、これ先生が言ってたやつだ!」みたいな。

英語を英語で覚える方法ですね。ボキャブラリーには様々な習得方法がありますが、感覚派の方には最適だと思います。私も日本語で説明できない英単語が沢山あるので。英語が伸びて一番嬉しかった出来事は何ですか?

担当の先生がお休みの時に、サブで来た先生に「あなた全然喋れるじゃない」と言われたり、美容室で店員の方とお話してた時に英語を勉強してる事を伝えたら、「え、全然英語だいじょうぶだよ」と言われ、「あ、通じるんだ」と思うようになりました。
英語を喋ることへの抵抗感がなくなって、自然と誰とでも話せるようになったのが嬉しかったです。

最後に、留学をしたいけど、決めかねている同年代の方へメッセージをお願います。

フィリピンでは、英語だけでなく価値観も広がりました。
レジを打ってる最中、突然大きな声で歌い出すフィリピン人を見て、もっと楽しく生きよう!と思ったり、日本の子供たちで両親いないとしゅんとしてる子が多い中、こっちの子供たちは本当に明るく生活しているのが衝撃的でした。

また、TARGETで出会う方は、同年代であれば同じ夢や海外に興味がある人がいるから楽しくて、学校には年上の人が多いので、色んな職業のことを聞けたり、人生経験豊富なシニアの学生さんとも仲良くなれたり、本当に選んで良かったなと思います。

Momoさんの授業を受け持っていたMarivicにも話を伺いました。

彼女の英語力について印象を教えてください。

彼女が初めて授業に来た日の事を覚えています。
多くの方の留学初週がそうであるように、彼女もまた、感情表現に乏しく、英語を喋ることに自信がなかったと思います。
しかし、彼女は誰にでも笑顔で挨拶をし、私たち講師との距離を縮め、休憩時間やプライベートなど多くの時間をともに過ごすにつれ、劇的に英語力が向上しました。
特にスピーキング能力です。

Momoさんと、講師複数人で旅行に行った経験はいかがでしたか。

それは、とても素晴らしい体験でした。
一人だけ日本人の中、私たちフィリピン人と国籍も言語をこえて、本当に楽しい時間を過ごせたのは、彼女のソーシャル・スキルによる部分が大きいと思います。
私たちは授業が終われば、教師、生徒の関係ではなく、まるで古くからの友人のように感じることも出来ました。
彼女の特別な能力は、海外で生活をする上で大きなアドバンテージとなります。

※1 月末に開催される希望制のレベルチェックテスト。毎月学生の6割以上が参加する。


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